フィンランドの無人小屋:ハイカーとツアー団体のルール

フィンランドの国立公園にある無人小屋は、ハイカーが無料で使える避難小屋です。ツアー会社が客をそこに泊めることはできないと、メッツァハッリトゥスは述べています。

メッツァハッリトゥス(Metsähallitus)は、監視を強化する必要があるとしています。3月には職員がラップランドとコイッリスマーの人気のハイキングスポットで約70組のガイド付きグループと接し、その客の大半は海外からの旅行者でした。

自然享受権(誰もが自然に立ち入って楽しめる権利)があるからといって、ツアー団体が国立公園の無人小屋を占拠してよいわけではありません。メッツァハッリトゥスは2026年9月27日、フィンランドの新聞Maaseudun Tulevaisuusでこう述べ、監視を強化する必要があるとしました。メッツァハッリトゥスはフィンランドの国立公園を運営し、園内の小屋を維持管理しています。

無人小屋(アウティオトゥパ)は誰もが共同で使う無料の避難小屋で、個人で旅するハイカーが予約なしで休憩し、夜を過ごせます。条件を定めているのは、メッツァハッリトゥスの「小屋のエチケット」です。無人小屋は個人のハイカーが一泊するためのもので、大人数のグループや長く滞在する人は、テントか、予約制小屋または貸し小屋を使うことになっています。先に着いた人は後から来た人のために場所を空け、動力を使わず自分の力で移動するハイカーが優先されます。

荷物を広げたりドアに鍵をかけたりして、小屋を自分や自分のグループのものにすることは誰にもできません。また、夜23時から朝6時までは静かに過ごす時間です。

テントを持っていきましょう。小屋が満員のこともあり、小屋や休憩所の近くでキャンプすることが推奨されています。

確実に寝床を確保したいなら、予約制小屋か貸し小屋を予約しましょう。

自分のキャンプ用コンロは屋外だけで使い、小屋の中では決して使わないようにしましょう。

ごみは持ち帰り、ゲストブックに名前と次の目的地を書きましょう。

料金を払う客を国有の保護区へ案内する会社は、メッツァハッリトゥスと協力協定を結ぶ必要があります。協定があればトレイルや休憩所、トイレを利用できますが、無人小屋に客を泊めることは協定に含まれず、休憩所を自社のグループのために確保することもできません。メッツァハッリトゥスの許可があれば小屋を休憩所として使えますが、客の宿泊には予約制小屋や貸し小屋、または民間の宿泊施設を使わなければなりません。

協定を結んだ会社は、連れてくる客の数に応じて年間の利用料を支払います。2025年末の時点で、メッツァハッリトゥスの観光パートナーは730事業者でした。協定が最も多かったのはパッラス・ユッラストゥントゥリ国立公園(113件)、カシヴァルシ原生地域(94件)、ウルホ・ケッコネン国立公園(75件)で、協定の数は特にロヴァニエミ周辺で増えています。

2026年3月、メッツァハッリトゥスはラップランドとコイッリスマーの人気のハイキングスポットで、計11日の監視を行いました。対象は、オウランカ、リーシトゥントゥリ、パッラス・ユッラストゥントゥリの各国立公園、コロウオマ、ヴァルタヴァーラとピュハヴァーラの保護区、そしてロヴァニエミ近郊のナパピーリ(北極圏)ハイキングエリアです。職員は約30社のガイドと話し、約70組のグループ、合わせて600人を超える人と接しました。会社の客の大半は海外からの旅行者でした。

ほとんどの会社は協定に問題がなく、制裁が必要なケースはありませんでした。ただしメッツァハッリトゥスには、ツアー会社が休憩所を自分たちだけで使い、ほかのハイカーをたき火場や小屋に近づけなかったという声が数多く寄せられています。人気のトレイルでの監視は、夏も冬も続けられます。

ガイド付きツアーに原野での一泊が含まれているなら、どこで寝るのかを確認しましょう。メッツァハッリトゥスのルールでは、会社は無人小屋を客の宿泊場所として使えないため、答えはテント、予約制小屋か貸し小屋、または民間の宿泊施設のはずです。個人でハイキングするなら、小屋に泊まるつもりでもテントを持っていきましょう。

ヘッタ〜パッラス・トレイルのように小屋から小屋へとつなぐルートは、ハイキングガイドで紹介しています。